在原業平、高子との逃避行とか、筒井筒あたりが魅力だった。

 好きなんだよぉ。
 筒井筒の

『幼なじみだった君が、こんなにきれいになるなんて』
『あら、あんたこそいい男になっちゃって』

 お互いが詠うのw

 瞳を潤ませながらいってるのかい。
 ロマンだねぇ~。みたいに野次を飛ばしたくなる。
 私にはそう言う幼なじみいないからなぁ。




 
 筒井筒 井筒にかけし 麻呂が丈 過ぎにけらしな 妹(いも)見ざる間に。




 幼いころ、筒型の井戸の周りで
 きみと背比べをした僕の背丈は、井戸の高さを越えてしまったに違いないね。
 君に会わないうち。

 いも、というのは古語で『女の子』とか『あなた』という意味。
 ようするに『きみ』ですネ。

 女が男に対して言う言葉は、兄弟も他人もなく
 年上だと『色兄(いろえ)』とか『兄(え)』
 年下には『弟(おと)』という。
  

 女の返歌。返歌とか書くのは久しぶりだなあ。最近西洋にしか興味なかったし。



 
 比べ越し 振り分け髪も 肩過ぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき





 
 髪の長さをあなたと競ったけれど、振り分けた髪は長く伸びてしまった。
 あなた以外の誰が結ってくれるのでしょう。

 おお、直球勝負!?(笑) 古代の女は積極的だ。
 結婚すると男には女ができます、でも、妻のけなげさに惚れなおし、女のところには二度と行かなくなったということデス。
 自分でご飯をよそうところ見たから幻滅って、昔は違うンや。

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